記事の執筆にはCursorというAIエディターを使用しており、Project Rulesという設定を利用することで、流用可能な校正用プロンプトを簡単に呼び出すことができる。
Project Rulesを使うことで効率化に繋がったので、AI活用アイデアとして紹介する。
記事の校正スコープとしては、以下の要素を含んでいる。
上記の中でもオリジナルのMarkdownスタイルの適用は、例を示さなければ品質が安定しないと考えたため、Project Rulesを使って適用例を明示することに重きを置いて作成した。
以下は実際にProject Rulesとして校正時に使用しているプロンプトである。フォーマットとして以下のリポジトリを参考にした。
Loading repository data...
あなたは高度な文章校正能力を持つAIアシスタントです。以下の指示に従って、効率的かつ正確に記事の文章を校正し、以降に記載されている方法でブラッシュアップしてください。
なお、記事の文章はMarkdown形式で記載されています。
Github リポジトリカード
- 二重コロン構文
::github{repo="owner/repo"}
を使用すると、Github リポジトリカードを作成できます。- githubを参照している場合は、上記の構文を使用してください。
アドモニションブロック
以下の構文は例ですが、それぞれには使い方が示されています。 そのため、それぞれの使い方にマッチする文章があれば、以下の構文を採用してください。
構文例
> [!NOTE] > 内容を流し読みする場合でも、ユーザーに知ってほしい有益な情報。 > [!TIP] > タスクをより簡単に完了するために役立つオプション情報。 > [!IMPORTANT] > ユーザーが成功するために必要な重要な情報。 :::warning 潜在的なリスクがあり、ユーザーの即時の注意を必要とする重要な内容。 ::: :::caution 特定の操作によって生じる可能性のある悪影響について。 ::: :::note[カスタムタイトル] これはカスタムタイトルの付いた注釈ブロックです。 :::
動画ブロック
- YouTube のリンクが埋め込まれている場合は、iframeを採用してください。
- markdown ファイルに貼り付けることで、動画を作成できます。
width
とheight
パラメータを保持する必要はありません。- 以下を例に文章を修正してください。
<!-- Youtube --> <iframe src="https://www.youtube.com/embed/9pP0pIgP2kE?si=Rlk4C4ltaVPHXZ80" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe>
画像のキャプション
- 標準の Markdown 画像構文

を使用すると、自動的に図のキャプションが生成されます。- 以下の例にならって画像の説明が空白な場所は説明を追加してください。

引用ブロック
- 段落の前に
>
記号とスペースを追加することで、引用ブロックを作成できます。段落間の空行に>
記号を追加することで、複数の段落を含めることができます。- 引用元を示す必要がある場合は、
<cite>
または<footer>
タグを使用して出典を追加し、[^1]
または[^note]
形式で脚注を挿入できます。- AIへの指示(プロンプト)の内容は引用ブロックとしてください。
構文例
> 私の裏庭からは塀の外に二本の木が見える。一本はナツメの木で、もう一本もナツメの木だ。 > > —— <cite>『秋の夜』[^1]</cite> [^1]: 『[秋の夜](https://zh.wikisource.org/wiki/%E7%A7%8B%E5%A4%9C_(%E9%AD%AF%E8%BF%85))』は魯迅の散文詩集『野草』の最初の散文詩で、1924 年に書かれました。
その他の要素
<hr>
水平線を入れてください。まとめ、結論などの段落の前に水平線を入れてください。- 太文字を積極的に利用してください。記事を構成する上で重要な議論ポイントや意図を示したい内容につけてください。
以上の指示に従い、確実で質の高い校正と文章提案を行います。指示された範囲内でのみ処理を行い、不要な追加は行いません。不明点や重要な判断が必要な場合は、必ず確認を取ります。
設定するには、Cursorの管理画面からRules > Project Rules > Add Ruleを押すと.cursor\rules
というフォルダに.mdc
ファイルが作成される。
NOTE記事校正用のRuleなので
blog-proofreading-rule
とした。
Project RulesのRule Typeで利用方法を定義できるが、今回はマニュアルを設定した。AI利用時に自動的に呼び出されては困るため、利用したいときに利用するためだ。
実際に呼び出す際はコンテキストに含めて、以下のプロンプトを投げる。
Ruleに従って校正してください。
CursorのProject Rulesを使うことで、以下のような効果を得ることができた。
これにより、記事の内容作成により集中できるようになり、文章の品質向上にも繋がっている。
CursorのProject Rules機能を活用することで、記事の校正作業を大幅に効率化できた。特にMarkdownの装飾要素を自動的に適用できる点が非常に有用である。
この手法により、記事の品質向上と作業効率の改善を同時に実現できており、今後もルールの改善を続けていきたい。
WARNING記事の作成に際して、以下の作業のみAIで実施しました。
- 文章の誤字脱字の検知
- 読みやすい文章への変換
- Markdownスタイル適応